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手押しポンプふまきら

昭和30年代はまだ下水の整備が不十分だったこともあり、蚊や蝿が多かった。

よく梅雨前にリヤカーにエンジン式の殺虫剤噴霧器が街を巡回し側溝(当地ではミゾッコと言っていた)にもうもうと殺虫剤を噴霧していた。

 さて、行政ならそんな機械も所有できるが一般家庭では手押しポンプ式のフマキラー(うちのばあちゃんは「ふまきら」と言っていた)が普及していた。

キーコキーコという音と共に庭や家の周りのガラクタの陰などに撒いていた光景を思い出す。

まあ、言ってみれば大き目の水鉄砲 or 霧吹きみたいなものである。

スプレー缶式の殺虫剤はまだなかったが、考えてみればこの手押しポンプ式の方がフロンによる地球温暖化も引き起こさずに済んだのだから皮肉なものである。

また、スプレー缶の不用意な扱いによる爆発事故も発生しないし、なによりもLPGなど封入ガスもいらないのだ。

省エネが叫ばれている今このメリットは大きい。

おまけに腕の運動にもなるってか?

「人間は楽したがる生き物である」が人力の道具には色々とメリットがあると思うので、殺虫剤業界も再び「手押しポンプ式ふまきら」を復活させてはどうだろうか。

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